2012年11月26日月曜日

ファイルのやり取り(2)

GMAIL

ファイルのやり取りをする為、一番簡単な方法は GMailでの添付ファイルです。
特にアプリのパッケージファイル(APK)は添付ファイルをタップするだけでインストールできます。
ただし、カスタムロムを入れていない中華タブレットは版権の問題からGoogle謹製のアプリが入っていません。そのためGMailも使えないこともあります。
※Androidはオープンソースを謳っているので自由に改造できます…がGoogle謹製のアプリはオープンソースではありません。グループで開発されているメジャーなカスタムROMはGoogle謹製のアプリを除外した形でリリースされます。
逆にマイナーなカスタムロムやマイナー機種のカスタムロムは個人で開発していることもあり、Google謹製のアプリが入っている場合もあります。
また、除外されている場合でも別途GAPPSというGoogleアプリパッケージを導入することで対応できます。


USB接続

AndroidデバイスをPCに接続すると、特にドライバをインストールしていなくてもUSBメモリとして認識できます。この場合、PC側から操作してファイルのコピーや削除が可能になります。
Android4.0(ICS)以降では、USBメモリではなくマルチメディアデバイスとして認識するため、PC上WindowsMediaPlayerを操作することでムービーや音楽ファイルを適切なフォルダに同期できます。
ただし、アプリを転送した場合、Android上で別途「ESファイルエクスプローラ」などのファイラーをインストールしファイラーからコピーしたAPKをインストールしなくてはいけません。

MicroSD等

コピーの手軽さはUSB接続より簡単ですが、殆どのAndroid携帯電話は電池蓋を外さないとMicroSDの抜き差しができません。また、一部の機種では外部SDカードが使えない機種もあります。
AdnroidデバイスのUSBコネクタに「USBホストケーブル」を繋げば、一般的なMicroSDリーダーを取り付けAndroid側から読み書きができる機種が多いようです。

ADB PUSH/PULL

ADBを使ってファイルをコピーするときは、コピー先・コピー元双方のパス(フォルダ名付きファイル名)を指定する必要があります。ADB の他のコマンドと組み合わせたバッチファイルを記述し、コピーを含むインストール作業を自動化できます。
ADBを使うときにはAndroid機種ごとのデバイスドライバが必要となりますが、最悪、ダウンロードできなくてもAndroidSDKに含まれるドライバ設定ファイルをPC上のエディタで修正すれば、大抵のAndroidデバイスをADBデバイスとして認識できます。

Samba/Windows共有フォルダ

無線LANアクセスポイントと接続できる環境なら、LANに接続された他の機器にある共有フォルダを見ることができます。「ESファイルエクスプローラ」などのファイラーからPCのフォルダに対して読み書きができます。…がAndroidは共有フォルダの仕組みを持たないため、他の機器(PC)からAndroidデバイスの中身を見ることはできません。
どこでもWiFiやポケットルータなども無線LANアクセスポイントなので、これを利用することもできます。

FTP/WebDavサーバ On PC


上記の共有フォルダと物理的な接続方法は同じです。やはり、「ESファイルエクスプローラ」などのファイラーが必要となります。また、LANではなく自宅サーバとのファイルやり取りが可能になります。

FTP/WebDavサーバ On Android


Android側にFTPサーバやWebDavサーバのアプリをインストールすれば、無線LAN経由で接続された機器からAndroidデバイス内のフォルダを見ることができます。この場合Android間のファイルコピーも可能になります。片側のAndroidでテザリングを行い、もう一台のAndroidでサーバーを立ち上げれば無線LANアクセスポイントがなくてもファイルのやり取りができます。Android標準のテザリング機能がキャリアにより除外されている場合でもテザリングアプリを使えば問題ありません。
※キャリアは回線が占有される事を嫌い、別料金を取ったりしています。テザリング接続の時に、強制的に「専用3Gアクセスポイント」と接続させて管理していますが、テザリングアプリを使用した場合、別料金は掛かりませんし、ばれようがありません。


今日の一言:「bluetoothテザリングができるAnroid4.0以降を使いましょう。」

2012年11月12日月曜日

電波なお話(ちょいと修正)

「電波なお話」でお話した内容、少し忘れていたことがあります。

SoftBankが提供する4G通信には、まったく違う2種類の形式があります。
紹介しました「LTE(SoftBank4G LTE)」と今年2月に導入された「AXGP(SoftBank4G)」です。

AXGPはモバイルルーターに実装されていて、もともとWillcomで開発・導入準備されていた次世代PHS技術であり、正確には「4G」といえないものです。運営会社はSoftBank出資の別会社ですが、Willcomの設備を利用して運営していると推定します。

Softbank最新Androidは「Softbank4G対応」でiPhone5は「Softbank4G LTE対応」です。

この2つは「サービスエリア・つながりやすさ・速度」すべて異なります。
AXGPは混雑している都心部でもLTEより高速ですが、都心部、幹線道路沿い以外ではつながり辛いと思われます。PHSと同じですね。
どちらにしても4G接続できない時には3Gで接続されますから安心してください。。。ま、その3Gも、もともとつながり辛いという説が…

この世界的に日本でしか使われていないAXGPにMOTOROLA RAZR Mをぶつけて来たのは驚きです。国産技術の通信モジュールを積んでる外国製Android…がんばってますね。

今日の一言:「RAZR Mは、グローバルモデルじゃありません」




2012年11月5日月曜日

ファイルのやり取り(1)

さて、今回はAndroid上のファイルのコピーです。ファイルのコピーと言っても、そのシーン(環境)によって最適な方法は変わります。

シーン1:Internet
3G、無線LANネットワーク、共に使える一番汎用性のある環境です。但し、コピーに失配したり、時間がかかったりする事もあります。(もちろん、パケ代も・・・)

シーン2:P2P
何らかの方法で、コピー先とコピー元を接続します。外出先等で2台の間でコピーする時など、用いる方法です。

シーン3:WiFi
自宅のWifiやモバイルルーター、テザリング接続中など、ローカルネットワークに接続している最中です。

この中でWiFi環境は曲者(くせもの)です。

WiFi接続にはアド・ホックとインフラストラクチャーの2種類があります。前者は2台をP2Pで接続するもので、後者はアクセスポイント(無線LANルータやモバイルルータ)を利用して複数台を接続するものです。
Androidは基本的にアド・ホックをサポートしていません。Linuxのレベルで無線LAN設定ファイルを改変すれば可能ですが、全てのAndroidで可能な訳ではありません。
Androidで無線LANを使う場合、必ずアクセスポイントとなるハードが必要になる…ということです。

ここで特殊なのはテザリング接続です。テザリングを行っているAndroidはアクセスポイントとして動作しています。この端末上で何らかのアプリを動作させた時、自身のネット接続は3G等の電話回線の方を向き、テザリング子機の方をみていません。(厳密な表現ではないですが。)
…ま、難しいことはさておき、テザリング中はWiFi接続にて出来ることに制限があると考えてください。

今回はファイル転送方法の一覧を書いてみました。

次回から、各転送方法の特色など紹介しようと考えています。

今回の一言:「祝・イーアクセス子会社化撤回」
※総務省がイーアクセスに課した「基地局拡充」がSBの子会社化によって阻害される可能性がある…とケチがついたようです。




ファイル転送の方法
方法接続相手操作対象環境アプリ等の
インストール
GMailAny⇔Android両方Internet
USB接続PC⇔AndroidPCP2PPC:デバイスドライバ
MicroSD等Any⇔Android両方P2P
ADB PUSH/PULLPC⇔AndroidPCP2PPC:ADB、デバイスドライバ
Samba/Windows共有フォルダPC⇔AndroidAndroidWifiAndroid:
ESファイルエクスプローラ等
FTP/WebDavサーバ On PCPC⇔AndroidAndroidWifi
Internet
PC:FTP/WebDavサーバ

Android:
ESファイルエクスプローラ等
FTP/WebDavサーバ On AndroidPC⇔AndroidPCWifiAndroid:FTP/WebDavサーバ
Bluetoothファイル共有PC⇔AndroidPCP2PFileExpert等
モバイルファイルサーバAny⇔AndroidPCWifiFileExpert等/
専用ハードウェア
NFC共有(+Bluetooth)PC⇔AndroidPCP2PFileExpert等
WiFiDirectAndroid⇔AndroidAndroidP2PFileExpert等
クラウド
(GoogleDrive,DropBox等)
PC⇔Android両方Internet
パーソナルクラウド
(PogoPlug等)
PC⇔Android両方Internet専用ハードウェア
AirDroid等PC⇔AndroidPCInternetAirDroid

電波なお話(2)

自宅PCが飛んじゃいました。もちろん空をじゃないですけど。
GoogleAccountも不慮の事故で潰れてしまい、ブログも心機一転です。
面倒なんで説明は省きますが、ブログ自体は復活できました。
さて、前回の続きを。。。

3.SIMロック
電波の形式や周波数が使用可能でもSIMロックがかかっていると他のキャリアでは使えません。
電話機メーカーが提供先のキャリアのSIMだけを使えるように設定して、キャリアに出荷するもので、同じ電話機がグローバルモデル(SIMロック無し)で並列に売られることもあります。
例えば、iPhone5はキャリアと契約して購入すると、殆ど無料で入手できますが、グローバルモデルのiPhone5を平行輸入品として入手すると12万円ほどかかります。
キャリアと契約した携帯電話に再設定(SIMロック解除)を行い、他キャリアのSIMを使用可能にすることもできますが、機種ごとに方法が違います。
大抵の場合、「SIMロック解除屋さん」をインターネットで探し、入金し、解除コードを手に入れる…という方法で解除することになるでしょう。(2,3千円程度かかります)
Docomoであれば店頭に持ち込み、2,3千円で解除できますが…

4.アクセスポイントロック
ここまでの難関を乗り越えたとしても最後に最大の難関があります。
キャリアの携帯電話は初期設定としてアクセスポイントが設定されていますが、他キャリアの携帯電話を使うときには、アクセスポイントを手動で設定しなくてはいけません。
このアクセスポイント情報は非公開の場合が殆どです。
運良く、インターネット上の情報等でアクセスポイントが判明する場合もあります。
アクセスポイントは契約プランを密接な繋がりがあり、設定を間違えるとパケ死もありえます。APN Managerなるアプリを使えば現在接続しているアクセスポイントを調べることもできます。。。
、、、が、SoftBankはえぐい

です。端末機種識別番号なるものを使い、自キャリアの商品として販売された携帯電話以外からの接続をブロックしています。
つまり、Docomoの窓口でSIMロック解除して、SoftBankの正規SIMを入れても接続できない…という事です。少なくとも3Gはダメ。

もう,何かね…
※総務省がDocomo,AU,SoftBank,EMobileの4社に LTE 用の周波数を割り当てる為、混信しやすくなるにも関わらず、周波数の間隔を狭くして4社に割り当てました。…てな、無理をさせといて、Softbankは数ヵ月後にEMobileを買収…LTE用の電波は他社の2倍になりましたとさ。
さすが禿電波。。総務省を舐めてます。

今日の一言:CoreDuo(intel)を乗せた中古PCが8千円って安くね?