2012年12月10日月曜日

ファイルのやり取り(3)

Bluetoothファイル共有

一番手軽にやり取り出来る方法。Bluetoothは殆どのAndrroid機やノ一トP Cに実装されているのでPC/Android間、 Android/Android間のファイル単位の複写に適している。
Bluetoothで2台の機器を通信可能にする為にペアリングが必要となるが、Android上でのペアリングは簡単である。
ESファイルエクスプローラ等のファイラーで送信したいファイルを選択し、メニューから「共有(シェア/送信)」を選択、共有するアプリとしてBluetoothを選び、送信相手を選ベば送信出来る。受信されたファイルは/Bluetoothというフォルダに格納される。
但し、フォルダ単位の送信は出来ないので、多量ファイルの送信には適していない。

モバイルファイルサーバ

インフラストラクチャモードでのWiFiアクセスとSDカードをメディアとしたSAMBAファイルサーバの機能を持つ製品。3~8千円程度で入手出来る。SDカードを手軽に接続出来ない機種には欠かせない。
アクセスポイントとして同時に複数台接続出来るので、WiFi(LAN)を利用した他の複写方法に利用する事も出来る。

NFC共有


Android4.0以上の機種同士でNFCを実装していれば、NFCを使ったファイル転送が出来る。
日本ではNFC亜流のフェリカが先行導入されているので、NFCの普及が危ぶまれていたが、
大手メーカーがフェリカ/NFC両方を搭載した機種を出すなど、普及に拍車がかかっている。
NFC共有と言ってもNFCはBluetoothのペアリング/送信開始指示を行うだけで、実際の転送はBluetoothで行われている。
しかしながら、ただでさえ手軽なBluetooth転送が、端末を背中合わせにするだけで実現出来るの、最もスタイリッシュな方法であると言える。
動作させる為にはFileExpert等のファイラーNFC共有に対応したファイラーが、必用となる。

WiFiDirect

Android4.0以上の一部の機種で対応されている通信方法。Ad-Hookモードの接続が出来ないAndroidにとって、それに代わる方法として注目されている(少しだけ)
共有アプリをインストールすれば、各種ファイラーから送る(共有)メニューから転送が可能となる。・・・が、WiFiDirect自体があまり普及していないので、評価しづらい方法である。

クラウド

GoogleDriveやマイクロソフトのSkyDrive、DropBoxなどwebサービスを利用したファイル転送方法。PC側、Android側共に専用アプリをインストールすれば手軽に使用出来る。
但し、クラウドに保存したファイルには保証がなく、規約に違反したファイル等を扱った場合、アカウントごと削減されてしまう事もある。
又、必ずインターネットを経由する為、速度的な問題があり、大量のファイル転送には向かない。

パーソナルクラウド

PogoPlug等、自宅でクラウドサーバを実現する製品。5 ~ 1.5千円程度で入手出来る。
自分でストレージを用意するのでファイルの保証も自分で行う事になり、ハードウェア障害以外でデータが無くなる事はない。
しかし、インターネットを経由する事に変わりはなく、速度的な問題は残る。
PogoPlugに保存された動画ファイルは自動的にモバイル向けに最適化され、モバイル機器ではストリーミング配信を受ける事が出来る。


AirDroid等web共有


Android側にAirDroid等のアプリをインストールする事で、LAN(WiFi)に接続された他のPCからAndroid機器のコンテンツを操作する事が出来る。
PC側からはwebブラウザで操作でき、動画、写真の閲覧や音楽ファイルの試聴、アプリのインストールやバックアップ、ファイルの複写や削減等が簡単に出来る。あまりにも簡単なのでエンジニアには物足りないかもしれない。

…と、ここまで書いたところで、こんなアプリを見つけました。
Samba FilesharingSamba Filesharing
これはAndroid上に、前回紹介した「Samba/Windows共有フォルダ」を作ることが出来るアプリです。Andoroid上で動作するファイルサーバーアプリの決定打じゃないでしょうか?

今日の一言:「サンバ、ビバサンバそしてお嫁サンバ」